近年、多様化する社会の中で、子どもたちの進路選択もまた、多様な選択肢が求められるようになってきました。そんな中、注目を集めているのが、生徒一人ひとりの個性を尊重し、多様な進路選択を可能にする「ハイブリッド型大学附属校」という新しい教育モデルです。
先日、私はその代表的な存在である近畿大学附属中学校の学校見学・説明会に参加し、その教育理念や具体的な取り組みについて深く知ることができました。3回にわたる連載記事を通して、近畿大学附属中学校の魅力を余すことなくお伝えします。
近畿大学附属中学校とは?~ハイブリッド型大学附属校という新たな選択肢~
第1回では、近畿大学附属中学校の基本情報と、その最大の特徴である「ハイブリッド型大学附属校」について詳しく解説します。
近畿大学附属中学校の基本情報
近畿大学附属中学校は、大阪府東大阪市に位置する男女共学の私立中学校です。近畿大学の附属校として、大学と連携した特色ある教育を行っています。
■建学の精神:「実学教育」と「人格の陶冶」
実学教育についてですが、学問が多くの人々の日々の生活の向上につながるものであるべき、ということですね。学校からの説明では、「だから近大はマグロなんです、マンゴーなんです。」と話していました。学問を机の上でこねくり回して考えを深めるのではなく、人々の豊かな生活につながるために学問はあるべきなのだ、ということです。この考え方は、福沢諭吉の慶應義塾とも同じですね。
■教育目標
「人に愛される人 信頼される人 尊敬される人 を育成することにある。」
■アクセス
*近鉄大阪線「久宝寺口駅」・JR大和路線「久宝寺駅」・京阪・モノレール線「門真市駅~地下鉄門真南駅」・JR鴻池新田駅から通学バスあり
*近鉄奈良線「八戸ノ里駅」・JRおおさか東線「俊徳道駅」からの近大シャトルバス
私は八戸ノ里駅からのバスを利用しました。片道5分ほど、料金は120円でした。

かつては近鉄沿線の学校というイメージがありましたが、JRおおさか東線が開通したことで、大阪市北部方面からもアクセスしやすくなりましたね。
■中学入試(2025年度入試)
コース名 | 試験日程 | 入試科目 | シリタス偏差値 |
---|---|---|---|
医薬コース | 前期:1月18日(土) 後期:1月20日(月) | 国語(60分・120点) 算数(60分・120点) 理科(40分・80点) ※合計320点満点で判定 | 60 |
アドバンストコース | 前期:1月18日(土) 後期:1月20日(月) | 国語(60分・120点) 算数(60分・120点) 理科(40分・80点) 社会(40分・80点) ※理科・社会のどちらか高得点の方を加算し、合計320点満点で判定 | 54 |
プログレスコース | 前期:1月18日(土) 後期:1月20日(月) | 国語(60分・120点) 算数(60分・120点) 理科(40分・80点) 社会(40分・80点) ※理科・社会のどちらか高得点の方を加算し、合計320点満点で判定 | 52 |
※シリタス偏差値はこちらで確認できます。
試験日程や入試科目の詳細については、近畿大学附属中学校の公式サイトをご参照ください。jsh.kindai.ac.jp
ハイブリッド型大学附属校とは?
近畿大学附属中学校の最大の特徴は、生徒一人ひとりの進路希望に合わせて、多様な選択肢を提供する「ハイブリッド型大学附属校」であることです。
一般的な大学附属校では、系列大学への進学を前提とした教育が行われることが多いですが、近畿大学附属中学校では、近畿大学への進学だけでなく、国公立大学や難関私立大学への進学も積極的に支援しています。
これは、関東地方の附属校では多く見られる形式ですが、関西地方の附属校では珍しい取り組みです。

(中学校舎入り口)
なぜハイブリッド型大学附属校なのか?
近畿大学附属中学校がハイブリッド型大学附属校である理由は、生徒たちの多様な進路希望に応えるためです。
近年、社会のグローバル化や技術革新が進む中で、将来の職業選択も多様化しています。そのため、生徒たちには、早い段階から自分の興味や関心を探求し、将来の進路について考える機会が必要となっています。
近畿大学附属中学校では、多様な進路選択を可能にすることで、生徒たちが自分の可能性を最大限に伸ばし、社会で活躍できる人材を育成することを目指しています。
近畿大学附属中学校の進路実績
近畿大学附属中学校の進路実績は、近畿大学への進学が約6割、国公立大学への進学が約1割、難関私立大学・医歯薬系大学への進学が約1割となっています。
この実績からも、近畿大学附属中学校が多様な進路選択を支援していることがわかります。
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