2月の勝者の塾のモデルはサピックス?モデル塾と実際の中学受験は?

高瀬志帆さんの中学受験をテーマにした漫画「二月の勝者」は、中学受験の厳しい現状を描いているコミックとして、大人気となっています。

話題となっている理由として、その受験の模様がとてもリアルだってこと。

これからセンター試験改革や首都圏の大学の定員削減、高校からの入試を廃止する中高一貫校など先の見えない受験界での中学受験の位置づけを鋭く描いています。

そんな、「二月の勝者~絶対合格の教室~」に登場する塾のモデルとなった塾は、どこなの?って気になる方や、実際の中学受験はどうなの?ということについてもご紹介したいと思います。

ドラマ化も決定していますので、是非チェックしてみてくださいね。

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二月の勝者のモデル塾や志望校はどこ?サピックスっていうのは本当?

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『二月の勝者-絶対合格の教室-』は、「週刊ビッグコミックスピリッツ」に2018年1号から掲載が始まりました!

作者は、高瀬志帆さん!

結論「二月の勝者」は誇張された表現はありますが、中学受験のリアルな姿を描いています。

本作はとある受験塾を舞台に中学受験を多角的に描いた作品で、週刊ビッグコミックスピリッツで連載されており、現在第12巻まで出版されています。(2021年現在)

この漫画には小学6年生たちの奮闘、親の葛藤、塾講師の情熱、そして、営利企業である受験塾のお金儲けの裏側まで、あらゆるドラマが盛り込まれています。

その濃密な内容と情報量の多さは、受験のプロである実在の中学受験塾の講師も注目するほどです。

実際にサピックスの講師の方が、こちらの漫画のレビューをされていたりするんです。

中学受験から日本の現在の受験事情を知るという意味では、中学受験を控えた家庭だけでなく、すべての人に読むことをお勧めできる作品です。

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モデルとなっている塾はサピックス?

 

それと話題になっている、「塾はどこ?」「モデルはサピックスでは?」と噂になっています。

結論から言うと、「桜花ゼミナール」のモデルとなる塾は存在しない!そうです。

「二月の勝者絶対合格の教室」の舞台となる桜花ゼミナールは、特定の塾がモデルになっているわけではなく、有名受験塾を色々と参考にしたものであることが作者の高瀬志帆さんのtwitterで明らかにされています。

だから、実際にこのサピックスに似ている要素があったとしても、たくさんの塾を取材されて出来上がった塾ですので、そう感じても不自然ではないですね。

背景などを見ていると現実にある都内学習塾を連想してしまうほどディテールが細かいです。

でも実際にお子さんを塾に通わせていた保護者からは、教室の規模や系列に個別塾があること、建物の様子などから「栄光ゼミナール」がモデルだと思うと言う声も上がっています。

また、合宿をする点は「早稲田アカデミー」に似ているとも言われています。

ただ、作中で主に登場する2つの塾、桜花ゼミナールとそのライバル校のフェニックスは、成績により席順が決まるという実力序列型のシステムを採用しています。

これは現実の有名塾日能研のシステムがモデルであるといわれています。

ライバル校のフェニックスはサピックス?

こちらの漫画のライバル校のフェニックスは。作中で上位20校合格者の約6割が通っているといわれている名門校です。

こちらのモデル塾に関しては、有名塾SAPIX?と言われています。

なぜなら、有名中学はこの塾の出身者ばかり。

そして、入学時からグループを作っていると東大出身の本作の担当編集がコメントしています。

  • 御三家と言われるトップ校を主眼とする超優秀クラスSクラス(サミットクラス)はSAPIXのαコース(アルファコース)を指している。
  • いつも利用するテキスト名は「ディリーフェニックス」。SAPIXでは「ディリーサピックス」
  • 最難関を目指すテストの名前が「フェニックスオープンテスト」と「サピックスオープンテスト」で酷似している。

などがあります。

「二月の勝者絶対合格の教室」の中で登場する中学校は実名?

二月の勝者で登場する中学にはモデルがあるのでしょうか。

こちらについては、現実には存在しない名前の中学校もありますが、名称が相当類似しており、実在の中学校をモデルとしている志望校も多数あるといわれています。

以下に作中志望校となっている中学校とそのモデルとなったと思われる実在の中学校名を調査してみました。

実名で登場しているのは首都圏男子校トップで、東大に最も近いと言われる筑波大学付属駒場中学(筑駒)と、男子校御三家/開成・麻布・武蔵、女子御三家/桜蔭・女子学院・雙葉の7校です。

園学院大中 → 國學院大學久我山中
日照大第二中 → 日本大学第二中
東英大附属白金 → 東海大附属高輪台
明知大附属 → 明治大附属
中庸大附属 → 中央大附属
法陽大附属 → 法政大附属
早米田 → 早稲田
新宿学園海浜 → 渋谷教育学園幕張
新宿学園新宿 → 渋谷教育学園渋谷

こうしてみると実在の志望校の受験を希望している子供にとってはリアルなのが分かると思います。

有名私立大学の附属校がずらりと並んでいますし、必要とされている偏差値もほぼそのままです。

でも、「あ~ここの学校のことなのか~」とイメージすると、よりリアリティーが増し、内容を楽しむことが出来ます。

漫画内で出てくる各テストについて

漫画に出てくる各テストについてですが、こちらも現実のテストに似ているので、すぐに読んでいる人はわかりそうですね!

  • 「渋谷大崎」の合格不合格判定テスト→「四谷大塚」の合不合判定テスト
  • 「毎日研」の全国統一模試→「日能研」の全国公開模試
  • 「帝都模試センター」の帝都圏模試→「首都圏センター」の首都圏模試

これらを、それぞれ引用していると考えられます!

二月の勝者から分かる現在の中学受験の実態!

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中学受験は中高一貫校あるいは中高大までの一貫校への合格を目指して、4年生から通い始めるのが一般的だといわれています。

二月の勝者の登場人物である、子どもたちは成績順にΩクラス、Aクラス、Rクラスに分けられ、新米講師の佐倉麻衣はRクラスの算数を担当します。

いわゆる中学受験トップ校といわれる中学校に受かる生徒は全中学受験生中1割程度といわれる激戦の中学受験界その中で名門中学受験専門塾といわれるフェニックス。

経営方針は成績上位者の優遇で、最上位クラスは1階の教室を利用していて、その理由は災害時の避難も成績優秀者を優先するというから、ものすごい徹底ぶりです。

この漫画では、そんな中学受験のリアルも書かれていますし、反対に、そのメリットも、もちろん強調しています。

そんな特殊な環境である中学受験を舞台にした漫画がこの「二月の勝者絶対合格の教室」です。

これから中学受験を検討されている方は、是非参考にしてみてください。

まとめ

 

『二月の勝者』に登場する「桜花ゼミナール」は架空の塾ですが、都内のたくさんの塾の良い点をミックスした理想に近い塾になったようです。

中学受験する親子にとっては、バイブルとなる作品です!

二月の勝者はドラマ化もされますので、ぜひチェックしてみてくださいね。